翻訳の在宅ビジネスって、そもそも何を訳すの?

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私はフリーランスの翻訳者としてほぼ完全に専業で翻訳の仕事をしています。2011年に独立開業したのでこの記事の執筆時点で約5年ほどの経験です。その前は都内の翻訳会社に6年ほど勤めていたので、翻訳業界での経験年数はトータルで10年ほどになります。

翻訳者になってからはほぼ毎日自宅で仕事をしていますが、たまに外出して人に会うと、珍しい職業なのかいろいろと質問をされたりします。そして語学に興味があって在宅で仕事がしたい!という人からはさらに突っ込んだ質問を受けたりもします。

脱サラして企業した人やフリーになった人は、1年くらいで事業に行き詰まる人がほとんどだとよく聞きます。なので、個人的には歴も浅いしあんまり人にアドバイスとかできるような立場でもないなぁとこれまで思ったりしていたのですが、気付いたらフリーになって5年ほど経っていました。

翻訳業界の情報はいろいろなところから収集できますが、逆に情報がありすぎてどれが本当?と思うこともあるかもしれません。じゃあ、実際に毎日やっている立場から説明したら参考になるかも?と思って書いてみることにしました。

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そもそも何を訳しているのか

まずはどんなことを翻訳の対象にしているか、ということですが、大きくわけて次の3つのジャンルがあります。

  • 映像翻訳
  • 出版翻訳
  • 実務翻訳(産業翻訳)

それぞれの名前からだいたい想像はつくと思いますが、順番に説明したいと思います。

映像翻訳

劇場版の映画やDVD、動画などの字幕・吹替えを作る翻訳分野です。と、ひとことで言ってもコンテンツ自体がさまざまなので訳す内容は本当にいろいろあると思います。たとえば映画のファンタジー作品を訳すのと、ビジネス系の商品CMだと、必要とされる知識も内容も違ってきますよね。

それから、字幕と吹替えという点でも異なる翻訳のスキルが必要になってきます。また、報酬は翻訳する映像素材の長さに対して設定されることが多いようです(○分で~円など)。やはり新人ほどギャラは安く、名前の知られた大物になればなるほど高いと聞きます。

出版翻訳

これは基本的には書籍の翻訳です。まずフィクション、ノンフィクションとジャンルは分かれ、さらに分野ごとに細分化されますので、多種多様な仕事があると思います。ここでもやはり、文芸書を訳すのとビジネス書を訳すのではぜんぜん必要な知識が違います。

報酬については、いわゆる印税方式の場合が多いようですが、「1つの作品全体を訳したら翻訳料を○円払います」という「買い取り」の方式もあります。よく「印税だと儲かるんでしょ~?」みたいな話を聞くことがあると思いますが、それは印税の率にもよりますし、出版される訳書の部数にもよります。

たくさん売れて増刷されるとさらに印税が入ってくることになるので、そういう場合は儲かることになるのかもしれません。

実務翻訳(産業翻訳)

これが一番わかりづらい分野かもしれません。映像翻訳も出版翻訳も名前を見ただけでだいたい想像がつきますが、これはそういう分かりやすいネーミングになっていないからです。

簡潔に説明すると、「実務翻訳」はビジネスに関連して発生する翻訳です。名前だけでは内容がわかりづらい一方で、一番需要が多く仕事にもしやすい分野です。ビジネスに関連するので「産業翻訳」という呼びかたもあります。

医薬、特許、法律、工業、IT…など、ここでもさらに専門分野が細分化されます。報酬は、たとえば英語→日本語に訳す場合、「英語の原文1単語あたり○円」とするか、「翻訳後の日本語の1文字あたり○円」とするパターンがあります。

私はこの実務翻訳の分野で、主にITやコンピュータを専門にして仕事をしています。たとえば、製品やサービスの説明書、パンフレット、Webサイトなどなど、対象となるコンテンツもさまざまです。

翻訳者は専門分野を持って仕事をする

このように翻訳は分野ごとに分かれ、分野内にはさらに細分化された分野が存在します。そのため、一般的に翻訳者は自分の専門分野を持って仕事をします。明確な専門分野があると、調査に時間を取られることも少なくなって仕事をスムーズに進めやすくなります。

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