ある細菌の病原性を証明した科学者:その驚きの実験方法とは!?

先日、リン元素の発見に関するツイートが話題になりました。

なんと、リン元素はバケツ60杯もの尿を沸騰させて金を作ろうとした錬金術師によって発見されたというのです。しかも年代は1600年代。日本では江戸時代ですね。

こちらがそのツイート↓

すごいリツイート数です。話としても面白いし、エピソードにインパクトがあります。

そして私には、このツイートを見てふと思い出したことがありました。それは、化学からは少し離れますが、ある細菌の発見にまつわるエピソードでした。

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わりと最近証明された、ある細菌の病原性

細菌

nadya_il / Pixabay

胃炎や胃潰瘍、さらにはそこから胃ガンを引き起こす細菌として、ヘリコバクター・ピロリ菌というのがいます。聞いたことがある方も多いかもしれません。

このピロリ菌は、1983年にオーストラリアのロビン・ウォレンとバリー・マーシャルにより発見されました。

今からわずか33年ほど前ということになりますが、それ以前は「胃の中は強酸性のため、細菌は生息できない」というのがほぼ定説だったそうです。

マーシャルが行った証明方法とは!?

自飲実験

Alexis / Pixabay

ピロリ菌が発見された当初、慢性胃炎や胃潰瘍はもっぱらストレスだけが原因だと言われていたそうです。

しかし、この発見した菌が病原体であることを証明するため、マーシャルはその菌を培養し、自分で飲むという人体実験を行いました。

自分はその菌が病原体だと思っているわけですから、それを飲むなんて…と思わざるを得ません。

この自飲実験により、マーシャルは急性胃炎になりました。また、別の医学研究者、アーサー・モリスも同様の自飲実験によって急性胃炎を発症し、それがさらに慢性胃炎に進行したそうです。

これらの結果から、ピロリ菌が急性胃炎、慢性胃炎の病原体であることが証明されたとのことです。

そして授与されたノーベル賞

ピロリ菌を発見した功績が認められ、ロビン・ウォレンとバリー・マーシャルは2005年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

10年ちょっと前の話です。こうなってくると、もう最近のことですね。

胃の病気にかかわる細菌なので比較的よく知られている細菌だと思いますが、その発見は最近で、しかも背後にはこんな科学者の熱意と執念があったんですねぇ。

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